【ブラック病院】で悩まない!求人票の見方とチェックしたいポイント

最近、国立系の病院でも慢性的な長時間労働を強いられ、退職者がたくさん出たというニュースもありました。

私の中で国立や公立はちゃんとした病院というイメージが強いです。

実態が全て明るみになってはいないため、ブラック病院だ!と決めつけてはいけないですが、もしそうならば、そのような職場で働きたくはないものです。

ですが、入ってみないとわからないこともあり、運もあります。しかし、ある程度は求人票で見分けることができると思っています。

ぴちこ

ブラック病院なんかで働きたくない!

かんの

ブラック病院を見極めるコツがあるよ!

この記事でわかること

  • 求人票の見方とチェックポイント
  • 求人票以外でブラック病院(施設)に気付くためのポイント
目次

そもそもブラック病院とはどんな病院?

本人がブラックだ!と感じるのならば、ブラックに間違いないでしょう。

ただ、労働基準法で見ると実は違法性がなかったり、転職先の労働環境が悪く、比較したときに前職場の方が良かった場合、実はブラックではなかったということもあり得ます。

厚生労働省は、ブラック病院(企業)についてこのように記載しています。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

出典https://www.check-roudou.mhlw.go.jp

これに当てはまれば、ブラック病院と言えそうです。

さて、意外とさらっと見てしまうこともある求人票。続いて求人票の見方とチェックポイントからみていきましょう。

求人票の見方とチェックポイント

チェックがついたところを上から順番にみていきます。

給与情報

年収には、基本給、諸手当、残業が含まれた総支給の目安の場合が多いです。ここから税金や社会保険税が引かれます

チェックポイント!

  • 時々300~600万円など幅広く書かれていることもあります。スキルにもよりますが一番下の金額からのスタートで考えた方が無難です。
  • 年収が書かれておらず、月収しか提示がないことがあります。一見高く見えますが、「賞与などがなく年収がかなり低かった」などの落とし穴があります。年収ではいくらかチェックを!
  • 高給与であっても休日がかなり少ないこともあります。時給で考えるとかなり低いということもあります。

勤務体制

2交代か3交代の希望を聞いてくれるか確認しよう。

  • 一般的に2交代の方が人気があります。また、夜勤明けの翌日が日勤になる職場もあるようです。自分の身体や生活に合った勤務ができるか確認しましょう。
  • 勤務開始や終了時間が病院に違うことがあったり、中勤などの特殊なシフトも入る場合もあるので気になるようであれば確認しましょう。
かんの

私はどちらも経験しましたが、2交代が良かったです!
ペットを飼っている人は3交代を希望する人もいました。

仕事内容

実際の仕事内容が書かれていますが、曖昧に書いているところも多いです。

チェックポイント

看護配置や救急件数などが書かれていることもありますが、書いていないことも多いです。未経験の業務などが多く気になるようであれば、確認しましょう。

休日・休暇

年間休日がどのくらいあるのか記載されています。

チェックポイント

  • 有休や冠婚葬祭のお休みはもらえるのか、もらいやすい雰囲気なのか確認しましょう。
  • 4週8休、週休2日、完全週休2日、など具体的に書かれていることも。休みの意味も理解しておきましょう。

4週8休・・4週間に8日休みがある

週休2日・・2日休みが週に月1回以上ある

完全週休2日・・毎週2日の休みがある

昇給・賞与

昇給と賞与ありか否か。

チェックポイント

  • 病院によっては昇給がないことがあります。そうなると年収は頭打ちになります。
  • ボーナスが具体的に何か月分支給されるか確認しましょう。1ヶ月分と5ヵ月分とでは大きく違います。ボーナスは基本的に、「基本給×〇ヶ月」というところが多いようです。基本給が低いところもあるので、「基本給が低い」、「基本給の記載がない」場合は要注意です。

福利厚生

社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)完備の有無、退職金制度の有無、寮や家賃手当の有無が書かれています。スポーツ施設が格安に利用できるなどの場合もあり、施設によって異なります。一般的に大きなところほど福利厚生がいいです。

チェックポイント!

  • 社会保険や退職金制度が整ったところを選びましょう。年収が良くてもこれらが整備されていないと自分の生活に不利益が生じます。退職金は3年、5年など年数が書かれているところもあれば書かれていないところもあります。
  • 独自のクラブなどを設けて月会費や年会費を徴収するところもあります。任意なのか確認しましょう。

応募資格

経験年数や必要スキルが書かれていることもあります。

チェックポイント

  • 気になる条件があれば、応募可能か問い合わせをしましょう。

諸手当

夜勤手当の金額が書かれていることが多いです。家賃手当がココに記載されていることもあります。

チェックポイント

  • 夜勤手当が病院(施設)によってかなり違うことがあるので、納得できる金額か確認しましょう。

施設情報

病院(施設)の病床数や診療科目、看護配置などが書かれています。

チェックポイント

  • 看護配置は、一人当たりが受け持つ患者さんの数です。多いほど負担が掛ってきます。目安として、急性期は7:1または10:1、地域包括ケアは、13:1、回復期リハは13:1または15:1、療養20:1となります。
  • 救急件数や重症度などの記載がない場合もあるので、ホームページなどでも確認しましょう。

求人票で気を付けたいワード

😊「アットホームな職場です!」  ➡ 👿(ルールがなく、規律が乱れている)

😊「たくさん若手が活躍してます!」➡ 👿(入れ替わりが激しく、皆長く続いていない)

😊「やりがいがある仕事です!」  ➡ 👿(労働環境の悪い、やりがい搾取)

上記は、絶対ブラック!とは言い切れませんが、要注意のワードです。

見かけたら、慎重になりましょう。

一見、良さそうな雰囲気をかもし出していますが、他にPRすることがなく、良い言葉に置き換えているだけの可能性も高いです。もちろん、中にはいい病院(施設)もあるので、しっかりリサーチが必要です。

求人票以外でブラック病院(施設)に気付くコツ

誰だって都合の悪いところは隠したいもの。

恋愛と一緒です。

ブラック病院の求人票は、外面だけイケメンに装っていることが多いです。

外面がよくないと誰も寄ってこないからです。でも、本当の姿はダメンズです。

中身が大事です。

つついていったらたくさん埃が出てくるはずです。疑問を持ったらどんどんつつきましょう。

ぴちこ

先輩・・こわ・・

自分の目で隅々まで求人票を確認する

私は就職活動をしていた時に、いくつかの転職サイトに登録して求人を見ていました。

求人を見ていると、

(この病院ずっと求人を出しているな・・)、(この間求人を締め切ってたのに、もう求人が出てるな・・)などと気付くことがあります。

求人票を確認すると、やはり条件が良くなかったり、詳細を不明確にしている点が多いと感じます。

転職エージェントによっては、このような病院(施設)を勧めてくる場合もあるようです。勧められるがまま入職してしまい、「こんなはずじゃなかった・・」となったら悲しいですよね。

ですので、

  • 必ず求人は自分の目で隅から隅まで確認すること
  • 不明な点は必ず問い合わせる

などしていくことが大事です。

そして、それ以外にも確認して欲しいポイントがあります。

内部情報を知る人から情報を得る

私は、必ず友人や転職エージェントに内部情報を聞いたり、看護師の口コミを見ています。

これらの情報は、実態にかなり近い情報であり、その中で自分がやっていけるかの判断材料になるので、とても大事な情報源だと感じています。

今も仕事を受ける前に派遣会社に人間関係について必ず聞いていますが、言葉を濁される時は、苦手だなと思う人がいて、「人間関係いいって聞いてますよー!」と言ってくれる時は、働きやすい職場だなと感じます。

人からの情報は、かなり大事です。

離職率をみる

日本看護協会が出している離職率は以下の通りです。

「2021 年 病院看護・外来看護実態調査」 結果

離職率は看護職員 10.6%、新卒 8.2%に基本給はやや増加、給与総額は減少または横ばい

日本看護協会 2022 年 4 月 1 日

コロナ渦の影響で給与が低下した時期のデータではありますが、比較して離職率が多いか少ないかで、働きやすさの実態も見えてくるのではないでしょうか。

離職者が少ないところは、働きやすい環境ということが言えると思います。

そなると、求人が出ることが稀ということになり、結果的に倍率が高くなります。

ですが、ブラック病院に入り疲弊してもいいことはありません。倍率が高くてもトライしてみることをお勧めします。

常に即戦力を募集していないか

経験年数豊富な看護師は色んな病院の状況を把握しているので、いい条件の病院に流れていきます。

もし、経験の浅いスタッフばかり病院に入職すると、すぐに独り立ちさせられてミスを起こしたり、すぐにリーダーや委員会、研究といった負担の重い業務をさせられ、長く続けることが困難になってしまうこともあります。

病院見学をする

百聞は一見に如かずです。実際に見ることで、自分が働いたときのイメージができます。

私はこれまでに、

かんの

見に行ってよかった!ここは辞めておこう

と思うことがありました。

病院(施設)によっては見学を実施していないところもあるので、その場合、面接を受けに行った際にでも病院(施設)の環境をよくみておきましょう。

腑に落ちない点があれば辞退しましょう。その時に感じた違和感は間違っていないことが多いと思います。

また、レバウェル看護(旧 看護のお仕事 )ナースパワー人材センターのように、紹介予定求人を扱っているところもあります。

紹介予定求人とは、まずは派遣で働いてみて続けられそうと思ったら、正社員として入職できる制度ですので、こういった形で進めていくのもおススメです。

もし、ブラック病院に入ってしまったら

細心の注意を払っても、入職したら実態は違った・・!と言う可能性も0ではありません。

求人票に嘘ばかり書いていたり、ある日パワハラ上司がやってきて辛い状況下で働くことになってしまうということも十分あり得ます。

そうした場合、できることは以下です。

労働組合に相談する

まずは、病院内にある労働組合員に相談しましょう。

労働組合が発起人となって、改善した例もたくさんあります。

しかし、小さな病院などは労働組合がないこともあるでしょう。その場合、社外の労働組合を利用したり、労働局に相談することもできます。

そうすると調査が行われます。もし、ブラック病院であると判断された場合、労働基準監督署から実態を改善するよう指導が入るため改善せざるを得ない状況になります。

ブラック病院を退職する

特に経験が浅い看護師の場合、労働組合に声を掛けるの勇気が必要だったりします。また、相談しても改善に時間が掛かったり、改善が難しい場合も。

そういう時は、無理して立ち向かわず、病院を去ることも検討しましょう。

まとめ

前超勤がある病院(施設)も多いのではないでしょうか。

サービス残業は当たり前ではなく働いた対価なので、給与としてもらいたいものです。

ブラック病院(施設)を見極めて、プライベートも楽しめるところで働きましょう!

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