怖い先輩がいるので、もう辞めようと思います。
わかるよ。でも決断を下す前にもう一度考え直して納得してからの方がいいよ。
看護師は、人の命を預かるため常に緊張感を強いられます。
また、身体的なケアと共に患者さんの精神的なフォローも必要なため、かなりのタフさが必要です。そのため、退職を考える人も多いようです。
この記事でわかること
- 退職して後悔しないために知っておきたいこと
- 病棟看護師以外の就業場所や雇用形態がわかる
看護師が退職を考える主な理由
退職したいと考える主な理由は以下の通りです。
- 職場の人間関係が悪い
- 夜勤がきつい
- 残業が多い
- 残業代が出ない
- いじめや嫌がらせ、パワハラがある
- 労働に対して給料が見合っていない
- 自分のスキルの問題
- 責任が重い
- ミスが多い
しかし、退職は大きな決断です。すぐに決断をする前にまず何かできる対策はないか、冷静に考えてみることも大事です。
また、以下の理由の場合は検討をする余地がありそうです。
退職を再検討した方がよいケース
入職して数日~数か月
最初は環境に慣れないですし、先輩に指摘を受ける機会も多いと思います。
しかし、それも徐々に慣れてきます。
また、他の職場に行っても慣れるまではやはり時間がかかるものです。また他の職場で一からやるのが得策なのかもう一度考えてみるといいかもしれません。
苦手な人がいる
大規模病院にいある場合、上司や組合に相談することで、病棟異動ができる場合や一緒の勤務をなるべく外してくれる場合があります。また、どこに行っても苦手な人はでてくるのが現実です。
10月、3月の異動時期のため、その人が異動リスト入りしている可能性もあります。
退職を決めたのに、その人も同時にいなくなるといったこともありえます。許容範囲であれば様子をみるのもありです。
小規模病院は逃げ場がないため、相手が退職するのを待てるのか、自分が今一度考えてみましょう。
人気の職場に就職した
高給与や福利厚生が整った施設は倍率が高いです。そういった病院に入るために入職までの準備が大変だったはずです。
もし、退職後、もう一度入り直したいと思っても求人が年に1回しかない場合があります。
国立や公立は基本そうで、倍率も民間と比較して非常に高くなっており、新人看護師と同じ試験を受けることになる場合が多いです。
就職先が少ない地域に住んでいる
求人が少なく就職先があまり選べない地域もあります。その場合、職場が決まってから転職してからの方が得策かもしれせん。
薄給
1年目の年収はボーナスがなく、研修などの座学、夜勤スタートも遅いためかなり少ないです。
また、2年目は住民税が引かれるため少なく感じることもあります。
ですが、昇給率が良ければ年数が経過するとともに基本給があがり、ボーナスも上がっていきます。
しかし、期待できないようであれば転職を視野に入れた方がよいでしょう。
退職した方がよいケース
パワハラが改善しない
上司に相談しても改善しないこともあります。心を病んでしまう前に対処が必要です。
長時間労働が常態化している
お金は労働は対価です。サービス残業は当たり前ではありません。
心身の不調を抱えている
心療内科に通い、内服しながら通勤している看護師も多いようです。本当に心身のバランスを崩す前に居場所を変えてみることも検討した方がよいでしょう。
また、様々な理由により看護師という職業事態が嫌になる人もいます。
後悔しないために知っておきたい3つの事実
看護職を離れても戻ってくる人も多い
看護師自体を辞めたいという人思う人は多く、実際に多職種に転職している人もいます。
ですが、実は看護師を辞めても戻ってくる人は多いのです。
私の友人もアパレルやネイリスト、花屋さんなど全く違う職業に就きましたが、彼女達もまた看護師として戻ってきました。
理由は、
生活が難しかったから、結局看護師にもどったよ。
と金銭的面を理由とする人が多いです。
ブランクがあると復帰するのに不安を感じることもあります。
しかし、他職種に挑戦することで視野が広がるし、新たなスキルを身に付けることができることができます。
また、様々な体験をした上で戻ってくるということは、納得の上での結果ですので、看護師を辞めたい!と思っている人は、一旦、離れてみるのもありだと思います。
他施設で働き、上手くいっている人も多い
看護師自体を辞めなくても、看護師は仕事の幅が広いため働き方を変えるだけで気持ちが変化する人もいるようです。
ご存じのように病棟看護師だけが世界ではありません。
- 保育園看護師
子どもたちの体調管理や健康診断・歯科健診の補助、園内の衛生管理・衛生指導、保護者への保健指導
- 施設看護師
施設入居者の健康管理や医療行為。(特養、有料老人ホーム、老健、デイサービスなどの施設あり)
- 企業看護師
健康診断の実施や健康相談、定期的な保健指導
- 訪問看護師
自宅療養者の健康状態のチェックや療養指導、医療処置、身体介護
その他にもクリニック、CRA、検疫官など多様な働き方があります。
雇用形態を変えてみることでストレスが軽減できるケースもある
正社員でバリバリ働くのは疲れたという方には、パートや派遣、単発といった仕事をするのもおススメです。
給料が心配であれば派遣×単発の仕事を組み合わせて働くこともできます。
ある程度融通も利くので、ゆっくりしたい、自分に合った仕事を見つけたい、という人にはよいでしょう。
皆はどうやって新しい職場を探してる?
転職先は上記のところで探しているようです。
転職先のホームページでの求人募集をみて
病院のホームページを見ると募集状況がわかります。
時期により、条件の病院は全然募集がないこともあります。
ですが、諦めるのはまだ早いです。
直接、病院の求人専用電話に電話してみましょう。
タイミングがよければ、「ちょうど空が出てます」と募集を受け付けてくれるところもあります。
行動あるのみです。
友人はこの方法で就職したよ!
ハローワーク(公共職業紹介所)からの紹介
病院が無料で求人を掲載できるできるため、まず、ハローワークに求人を出すところもあります。
ナースセンターからの紹介事業者
ナースセンターもハローワーク同様、病院が無料で求人を掲載できます。
看護協会が運営しているため信頼度は高いです。
知人・友人からの紹介
友人がいる場合、内部情報を知ることができます。また、民間の場合は縁故で採用が可能なところもあるようです。
新聞・チラシからの求人広告
現在はインターネット掲載が殆どですが、小規模施設は市や町の情報雑誌に掲載することもあります。
有料の職業紹介事業者
有料の職業紹介事業者とは、一般的に転職支援会社、転職エージェント、人材紹介会社などと呼ばれる民間企業のことを指します。
有料と書いていますが、これらは求職者からはサービス料を取らないようになっています。
転職エージェントはそれぞれ特色があるので、自分の希望に近いところに登録しておくといいです。
また、「A社が持っている求人をB社が持っていない場合もある」ので、複数登録しておくと幅広く求人にアクセスできます。
注意点として、中小や個人規模の企業の転職支援会社を利用する場合、認可を受けているかどうかチェックすることをおすすめします。
確認方法としては、ホームページに許認可番号をチェックすればよいです。
転職エージェントを利用する際には、トラブルを回避するためにもきちんとしたところ斡旋してもらうようにしましょう。
業界最大級のレバウェル看護(旧 看護のお仕事 )、10万名の看護師が利用する ナースパワー人材センターなどは安心して利用することができます。
無料の就職・求人情報サイト
求人検索をすると、indeed、Googleしごと検索(Google for Jobs)、求人ボックス、スタンバイ / Yahoo!しごと検索などがあります。
様々な方法で求人にアクセスすることができますが、情報に溢れています。
ネット検索だけではなく、実際に足を運んだり、働いている人の声などを聞くなど、色んな視点から求人をみていくことをおススメします!
まとめ
看護師を辞めてすっきりした!という人もいますが、中には後悔する人もいます。
施設を変えたり、雇用形態を変えることで上手くいくこともありますし、仮に看護師を辞めても再び戻ってくることもできます。
色んな可能性を考えて、決断したいものですね。
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