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施設は看護技術が少なそう。今後のキャリアを考えると心配。
日勤だけで働きたいけど、夜勤は絶対でしょ?
このような、悩みを持つ人には医療対応型の施設看護師が合うかもしれません。
今回、医療対応型有料老人ホーム(以下、一部「施設」と省略)に応援ナースとして参加してきたので、施設看護師の仕事内容や給料について紹介します。
\全国10万人の看護師が利用!/
今回、こちらのナースパワー人材センターで仕事をしました。
医療対応型有料老人ホームとは?
医療対応型有料老人ホームは、利用者は施設にいながら医療行為が受けられます。
どのような医療的ケアが必要な人が入居しているかは施設によっても異なりますが、主に厚生労働省の定める別表7、別表8の疾病などを抱える方々が入居している場合が多いです。
私が応援ナースとして行った施設では主に以下のような方々が入居していました。
- 末期がん
- パーキンソン病
- 気管切開
- 進行性核上麻痺
- 進行性筋ジストロフィー
- 筋萎縮性側索硬化症
看取りまで行うため長期で施設に入っている方が多く、病院のように利用者の出入りは頻繁ではありません。
そのため、利用者とは比較的長い付き合いになります。
施設で関わるスタッフと役割
施設内で関わるスタッフと役割
施設には、施設長、管理者、事務員、看護師、介護士、清掃スタッフなどがいます。
病院と大きく違うのは、介護士が在籍しているという点です。
看護師と介護士の役割は以下です。
看護師 | 介護士 |
---|---|
・バイタル測定 ・気切管理、吸引 ・点滴、内服管理 ・往診の補助※ ・受診の付き添い※ | ・移動介助 ・入浴介助 ・内服介助 ・排泄介助 ・オムツ交換 ・洗濯 | ・食事介助
病院ではオムツ交換なども看護師が全てするためとてもハードでしたが、施設では介護士がしてくれる場合が多かったです。
もちろん、状況によって看護師が介護士の役割を担うこともあります。
※応援ナースは短期間のため、往診の補助や受診の付き添いは正社員看護師が担っていることが多いです。
施設外で関わる関係者とそれぞれの役割
往診
医師は基本的に在中 しておらず、往診医として施設にやってきます。
私の行った施設では定期往診が2回/月ありました。
それに加え、臨時往診もありました。
訪問リハビリ
訪問リハビリや、訪問マッサージなどを利用する人もいます。
デイサービス
利用者の希望やADLの状態によっては、デイサービスを利用している人もいます。
訪問美容
希望者は、訪問で髪をカットしてもらったり、ネイルをすることもできます。
これらに加え、居宅介護支援事業所や薬局の方々が施設に出入りすることもあるので、意外と外部と接する機会は多く、開放的な雰囲気です。
施設で必要な看護技術
利用者の抱える疾患にもよりますが、概ね以下のような看護技術が必要なことが多いです。
- インシュリン注射
- 中心静脈栄養
- 経管栄養(経鼻・胃婁)
- 痰吸引
- 人工呼吸器管理
- 在宅酸素
- 褥瘡処置
- 在宅酸素療法
- ストーマ装具の貼り替え
- 導尿、バルーンカテーテルの管理
- NGチューブの入れ替え
利用者により、看護技術は異なります。
気になる施設があれば、
・どのような利用者がいるのか、
・未経験の看護技術があるが大丈夫そうか、
など聞いておくと安心です。
私は経験の薄い看護技術があったのですが、指導してくれると返答があったため安心して応募することができました。
施設の勤務形態と勤務時間
病棟では2交代、3交代の勤務体制を取り入れていることが多いです。
しかし、施設看護師の場合、勤務体制が異なることが多いです。
以下は、A施設の勤務の一例です。
【A施設】
日勤➀ 06:30ー12:30(休憩なし)
拘束時間6h
日勤➁ 06:30ー15:30(休憩60分)
拘束時間9h
日勤➂ 06:30-16:30(休憩90分)
拘束時間10h
日勤➃ 15:00ー21:00(休憩なし)
拘束時間6h
夜勤 20:30ー08:30 (休憩90分)
拘束時間12h
日勤は少し勤務時間が長く、夜勤は少し短めです。
ただ、夜勤の時は明けの日にそのまま夜勤をし、それを4連勤することありました。
夜勤4勤となると、少しきついかもですね。
しかし!
A施設は、正社員も応援ナースも勤務形態を希望選択することが可能でした。
例えば、
夜勤は免除して欲しい
夜勤は入るけど日勤は6時間だけ働きたい
私が感じた最大の施設看護師の魅力は、この働き方の自由度です。
・どうしても夜勤が体質に合わない、
・年齢的にきつい、
・ライフステージの変化で長時間働けない、
場合もあると思います。
過去に全国ニュースでありましたが、病院の病棟看護師が上司に、
夜勤ができないなら退職してもらえる?
と言われたとパワハラの事例があったようです。
しかし、このような施設では状況に合わせて働けそうです。
ただ、働く施設やその時の状況にもよると思うので、施設看護師を真剣に考えている人は希望が通るのか、必ずご確認下さいね・・!
施設看護師の1日の流れ
これは、日勤➂ 拘束時間10hを例にとった、ある日の勤務の流れです。
出勤、情報収集
・ipadで受け持ちを確認
・紙カルテと伝達ノートで情報収集
ラウンド開始
・モーニングケア(保清、痰吸引、気切管理など)
・VS、点滴など
経管栄養、食事介助
入浴介助、内服セットなど
内服セット、入浴介助、看護記録など
施設にいる時間が10hだとかなり疲れるのでは?
休憩がしっかりとれるし、病棟と比べて多重業務が少ないから意外と疲労感はなかったよ。
もちろん、
自宅でゆっくり過ごす時間を増やしたい!
という人は、拘束時間が少なめの勤務形態を選択した方がいいですね。
施設看護師のメリットとデメリット
何がメリットデメリットになるかは人によるとは思いますが、今回、働いてみて感じたのは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
〇定時退勤できる 〇ゆとりを持って働ける 〇ライフステージに合わせた勤務形態が選択できる 〇利用者の出入りが少ないため、情報取集がしやすい 〇介護士がいるため役割分担ができる | ×臨床経験をどんどん積みたい人には不向き ×利用者との距離感が近いのが苦手な人には不向き ×多忙な環境が好きな人には不向き ×他職種と多くのディスカッションしたい人には不向き ×看護研究を積極的に行いたい人には不向き |
施設看護師は、探求心が強めの人には少し物足りなさもあるかもしれせんが、メリットも多いと感じます。
急性期で長年働くのは大変なこと。
繰り返しますが、施設看護師は比較的自由度が高いため、ライフステージに合わせて働きたい方には、施設看護師という選択は最適と言えそうです。
また、私の行ったA施設では職員にお弁当が用意されていました・・!
早朝勤務だとお弁当を持参するのも大変なので、このような職員向けの支援はとても助かりました。(¥0)
\今回の施設看護師はコチラで見つけました☺/
施設看護師で働くときに便利だったもの
施設看護師で働くにあたって、必要だったものを紹介します。
スラックス
病院では白衣が支給されますが、施設看護師の下衣は自分で用意するように言われることもあります。
白衣と同様動きやすいのがおススメ。
実費であればそこまで高いお金を出して買う必要はないかと思います。
スラックスは、青や黒を着用している方が多いです。
更に費用をおさえたいのなら、しまむらやGUにも医療用スラックスに近いものが売ってあったので、のぞいてもみるといいかもしれません。
ナースポーチ
ウエストポーチは病棟時代にも使ったことがなく初めて大きめポーチを使ってみましたが、おしゃれで機能的なこれがとてもよかったです。
病棟時代は、ポケットに差し込むタイプを使っていた方が大半だったように思いますが、施設看護師はウエストポーチを使っている人が多かったです。
物品を取りに帰るのってタイムロスですのでこれも便利なアイテムです。
防護眼鏡
病院では防護眼鏡の支給があるところもありますが、施設では支給されないところもあるようです。
私は大きめゴーグルを1つ支給されたのですが、持ち歩きが不便です。
そのため、着脱が楽なものを自分で買いました。
こちらも費用を押さえたい人は、100均に売ってあるのでのぞいてみるといいかもしれません。
しかし、私は数日で壊してしまいました。
長い目で見ると少しよいものを買ってもいいかもしれません。
これは眼鏡と併用することができます。
施設看護師の(応援ナース)の給料
気になるお給料事情。
日勤のみ月は、基本給40万+固定残業代が付いて総支給50万円ほど。
夜勤をした月は、病棟同様に夜勤手当が付きます。夜勤10回で総支給60万ほどになりました。
これは労働条件や働く時期によっても変動するようなのであくまで参考程度でお願いします。
応援ナースは、ボーナスが月ごとに振り分けられる感じなので嬉しいですね。
まとめ
医療対応型の施設看護師は病棟看護師と違い、ある程度ルーティンで働けるので心身の負担が少なめだと感じました。
万が一、ルーティンがマンネリになった場合には病棟には劣りますが、ある程度看護技術があるため病棟に戻りやすい点が魅力です。
これまで派遣で色んなところに行きましたが、個人的に施設看護師は1番働きやすかったのです。
施設看護師を検討している方は、まずは応援ナースで短期間トライしてみるのもよいのではないかと思います。
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